ドメインパワーを強くする被リンク獲得方法について【有料級の施策も公開】
2024年のSEOにおいて、いわゆる「ドメインパワー」が高いサイトは、Google検索結果で上位表示されやすく、多くの潜在顧客にリーチできます。そして、「ドメインパワー」は被リンク獲得により評価が高まります。
2024年に海外のSEOメディアBACKLINKOとSemrushの共同で行われた調査でも、1,180万のSEPRs(検索結果ページ)を分析して、Google1位の記事は2〜10位の記事よりも平均3.8倍多くの被リンクを持っていることが明らかになりました。
また、被リンクを獲得すると、ahrefsというSEOツールで分析できる”DR”というドメイン評価が高まりますが、そのDRの高さは検索順位に相関するということもわかっています。
そこで本記事では、BtoB企業のWeb担当者様に向けて、ドメインパワーを強化し、SEOで成功するための被リンク獲得方法をご紹介します。この中には、自治体からの被リンクも得られるものがあり、大きくドメインパワー強化に向上するはずです。
特に、ドメインパワーが弱く、SEOに苦戦している企業様は見逃さないようにしてください。
また、今回の内容は有料でお話ししていたような内容も含みますが、今回はすべて無料で公開します。
もし被リンク獲得や相互リンク施策の進め方、リソースにお困りの企業様は「社会をドライブさせる事業創造の右腕」であるアネマにご相談ください。
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また、当記事はYouTubeでも解説しています。動画・音声で確認したい方はWEBマーケティングスタジオのYouTubeをご活用ください(YouTubeでチャンネル登録しておき、通勤時に音声として流すのもおすすめです)。
ドメインパワーと被リンク獲得の関係性
SEOで検索上位表示されるには、ドメインパワーが重視されており、Googleは”siteAuthority”という指標でドメインの強さを評価しています。
今回紹介する被リンク獲得方法は、ahrefsのDRやMozBarのDAを高めていく施策です。
”siteAuthority”とドメインパワーの重要性については、こちらの記事で解説しています。
» 流出・漏洩したGoogleアルゴリズムの解説とこれからのSEO施策
被リンクとは、他のWebサイトから自分のサイトへ貼られたリンクのことで、Googleの検索アルゴリズムにおいて重要なランキング要素の一つです。
なお、数だけでなく被リンクの”質”も重視され、DRが高いメディアからの被リンクを獲得するほど、そして、被リンクされるドメインの数(参照ドメイン数)が増えるにしたがって、DRも向上します。
被リンクは、いわば他のWebサイトからの「推薦状」のようなものです。多くの推薦状をもらっているサイトは、それだけ信頼性が高いと判断されます。
前提:被リンクには種類がある
ドメインを強くする被リンクと、ドメインパワーの観点ではあまり効果が期待できないnofollowという属性が付与された被リンクがあります。
nofollowはリンク先へのページランクの受け渡しを止め、リンク先をクロールしないようGoogleに指示するためのものです。
これは、リンク先のサイトがスパムサイトだったり、信頼できないサイトだったりする場合の悪影響を防ぐ目的で設定します。
nofollowはdofollowと比較すると、SEOの評価は低くなります。が、nofollowであろうとWEB上で言及されることはサイテーションの獲得として、Googleがエンティティ認識に貢献します。
※”エンティティ”というのは、Googleがキーワードを単語としてではなく、人や会社、店舗、出来事、地名など特定の”もの”として認識することを指します。
nofollow属性のリンクは、Chrome拡張機能の「Nofollow」をインストールすると簡単に確認できます。
具体的な被リンク獲得方法
ここからは、具体的な被リンク獲得方法を一つずつ解説していきます。
登録すればいいだけのサイトに登録する
登録するサイトは、HTML名刺やlitlink、法人であればWantedlyやWEB幹事といったサイトなどが該当します。
サイトのテーマ性が一致するわけではないので、強力な被リンクを獲得できるわけではありません。
※補足:サイトのテーマ性が近い=文章やエンティティをコンピューター内で数値化したもの(ベクトル)が近いところからの被リンクの方が効果が高いです
ですが、ドメイン評価向上の一歩として、誰でも簡単に登録できます。
自社の関連サイトから発リンクする
法人の方は、自社のWebサイト同士で内部リンクを構築することで、簡単に被リンクを得られます。
具体的には、コーポレートサイトから、会社概要や会社名またはサービス紹介ページなどにリンクを貼るなどができます。
SNSに登録する
次に紹介するのは、担当者のX、Facebook、Instagramといった個人アカウントに、運営しているメディアのリンクを貼る方法です。
基本的に、SNSはnofollowですが、情報発信の際にリンク先サイトに言及すると、ユーザーの口コミというUGC属性が付き、Googleにエンティティが認識されることにつながります。
※UGC属性とは、ユーザーが作成した投稿のリンクに使われています。 「一般の人が書いた口コミ」を示し、オリジナルで信頼性のある情報としてソーシャルメディアやオンラインプラットフォームで活用される属性です。
コンテンツマーケティングを行う
自社サイトの中で、被リンクしてもらえるような有益なコンテンツを作っていくのが、「コンテンツマーケティング」です。
被リンク獲得につながるようなコンテンツの例としては、次のようなものです。
- 詳細な業界レポート
- わかりやすい図解(インフォグラフィック)
- 専門家へのインタビュー記事
- アンケートコンテンツ
これらを読んで、参考になると思った読者が転載することで、被リンク獲得に繋がります。
難易度は高めですが、テーマ性が近いサイトから被リンクを得られるので、ユーザーもアクセスし、最も効果が高い被リンク獲得方法です。
アネマでは、ただSEO記事を量産するのではなく、インタビューやミーティングを通して一次情報を濃く取得した上で、独自性の高いコンテンツを制作します。
弊社と組ませていただける企業様も募集しています。
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リンク切れに対して営業する
まとめサイトなどが一覧にしているサイトのリンクが生きているかを調査し、リンク切れを見つける営業方法もあります。
実際には、次のような流れで提案していきます。
- 「〇〇おすすめ10選」といった、まとめサイトのリンク切れを探す
- 問い合わせフォームから、リンク切れが発生していることと、代替の文章(リンクを含む)を連絡差し上げる
- 問い合わせられた側は、テキストコピーでページ更新をする
提案された側のサイト管理者にとっては、サイトのフレッシュネスを保てる上、自社のWebサイトへの被リンク獲得もできます。
相互リンクを提案
ここでの相互リンクは、昔あったようなサイト名だけが並んでいるリンク集ではなく、記事内で関連のあるサイトに対して行われる発リンクのことです。
※関連性の低い(ベクトルが遠い)リンクには意味がありません
自社で[地域名 × 業種]のまとめ記事などを作り、そこに掲載されたい企業を募集する。次に、テーマ的に関連のある自社サイトの記事に対して、リンクを貼ってもらうよう提案できれば、健全に相互リンクが得られます。
海外のSEO会社ではこの手法が被リンク獲得施策としてメジャーであり、2023~24年頃から日本のSEO会社も提案に入れることが増えてきています。
専門メディアに寄稿する
会社の中にいる特定領域におけるプロフェッショナルが、そのジャンルでの専門メディアへの寄稿をするというのも被リンク獲得につながります。
寄稿するメディアにもよりますが、特に自社メディアへのリンクなく終わることやnofollowになっていることもあります。
確実に被リンクを得られるよう、取材を受ける際には自社サイトへのnofollowにしないことを条件とし、記事公開後もChrome拡張機能のNofollowなどでリンクを確認しましょう。
他社メディアを取材する
自社から他社を紹介し、「紹介されました」と逆に掲載を狙っていく方法もあります。
アフィリエイトに出稿する
アフィリエイトプログラムへの参加は基本的に有料ですが、“もしもアフィリエイト”であれば初期費用無料です。
基本的には、ASP(アフィリエイトを提供している会社)のドメインでのリンクになってしまうため、本来は被リンク獲得施策ではありません。
が、アフィリエイトブログ運営者の中にはサービスを直接調べてくれ、対象サービスの元ドメインでリンクを貼ってくれる場合もあります。
確実に狙える方法ではないですが、運が良ければ被リンクが得られる方法です。
自社名を掲載している会社に問い合わせる
自社名やサービス名で検索し、言及されているサイトにリンク掲載を依頼する方法です。
自社名を調べたページで、リンクがなく紹介されていた場合、そのサイトの管理者に連絡を取り、Webサイトへのリンク掲載を依頼します。
被リンク獲得方法としてはレアなケースですが、図解で有名なCanvaには、海外に専属の被リンク営業チームがあり、この施策を実行しています。
[業種×地名]のまとめサイトに営業する
先に紹介した、リンク切れに対して行う営業と似た方法での被リンク獲得方法です。
自社の属性と関連性のある、業種まとめサイトに対して、紹介文とリンクを掲載していただけるよう営業します。
掲載先メディアは、提案されたテキストのコピーだけでリンクできるため、手間がかからず相互リンクが獲得できます。
また、提案された側のサイトにとっては、ページで扱う網羅性を高められるメリットもあります。
網羅性と検索順位は、Semrushなどの2024年の調査で相関性が確認されており、より多くの情報を掲載することで検索順位が上がる可能性があります。
他社にクーポンを発行する
次に紹介するのは、アフィリエイト出稿を応用した手法です。
自社商品におけるクーポン式アフィリエイトを、自社商品で行います。すると、報酬のインセンティブから、発リンクにつながることがあります。
詳細な流れとしては、
- ①自社商品をPRしてくれるメディア1社ずつに、個別のクーポンコードを発行
- ②メディアは自社経由だと分かるように、クーポンと申込方法をサイトに掲載(あくまでする可能性が高いと予想しているだけ)
- ③その際に、サイトのURLも入れてくれる(可能性が期待できる、それが被リンクになる)
という流れです。
ただし、あくまで期待の問題なので、そのように指示したり、金銭のやり取りを伴うのはNG。被リンクをお金で買ってはいけないルールとなっています。
※ペイドリンク(Paid Link)は、売買された人為的なリンクは検索結果を歪めるとして、ペナルティの対象となっています
求人サイトに掲載する
採用を行っている会社のみに該当する方法ですが、求人サイトに掲載することで被リンク獲得もできます。
- Wantedlyに掲載し、自社サイトへのリンクを残す
- dofollowしてもらえると分かった状態で、求人を掲載する
お金を払って求人を載せたサイトからのリンクは、掲載が終了するとリンクはなくなりますが、Wantedlyなどの求人サイトであれば、自社ページを持つことができます。
プレスリリースを活用する
PR TIMES や@Pressといったプレスリリースも被リンク獲得につながります。
プレスリリースの出稿自体は、法人であればどの会社でもできるのですが、効果が出るかは業界にインパクトを与えるような活動実態があるかがポイントとなってきます。
PR TIMESなどのプレスメディアに掲載された時点では、nofollowのリンクしかつきません。これ自体もエンティティの認識につながる点では価値がありますが、DRのようなドメインパワー向上にはつながりません。
それに対して、有益な業界レポート(カオスマップや調査結果)であったり、業界に影響を与えるようなイベント企画や新規サービスであれば、他社メディアが積極的に転載します。
この転載や特集時にはdofollowで被リンクがつくことが多いので、これがプレス経由で狙いたい被リンクになります。
SEO目的の表面的な広報ではなく、社会の方を向いた、本質的に価値のある情報発信・事業づくりが鍵です。
公的機関と連携する
政府機関や地方自治体との連携プロジェクトに参加し、公式サイトから被リンクを獲得する方法です。
公的機関からの被リンクは、非常に信頼性が高く、SEO効果も絶大ですが、できる会社は限られてきます。
誰でもできるリンク獲得方法ではありませんが、この記事をまとめているアネマは、岐阜県のインキュベーションオフィス「ソフトピア」に入居をしており、被リンクをいただいています。
※インキュベーションオフィスとは、自治体が起業家や新規事業を支援するために提供するオフィスのことです。
官公庁からの被リンクを獲得する
次に紹介するのは、官公庁のサイトに広告バナーを出稿する方法です。
「自治体のプロジェクトを応援し、賛同してくれる企業一覧」に広告出稿すると、年会費はかかりますが、1年間の発リンクが獲得できます。
事前にdofollowなのかnofollowなのか調べられるので、それを見た上で具体的にどういう自治体からの被リンク獲得を狙えるか、支援先企業には教えています。ご相談ください。
メディアからの取材を受ける
先に、自社から取材に出向いて相互リンクに繋げる方法を紹介しましたが、ここではメディアからのインタビューを受ける獲得方法です。
経営者向けにインタビューをしているメディアなどから取材をしてもらい、そこで被リンクをもらうこともできます。
自社サイトに掲載する以上に第三者からの発言には説得力があり、利用者からの信頼も増します。
アネマでは、企業のキーパーソンの想いや価値観を発信する「VisionaryVoices」のインタビュー記事作成サービスを行っています。
「自社ではなかなかうまくサービスの魅力を説明できない」「ストーリーマーケティングとして、どのような想いで事業運営しているのか伝えたい」といったニーズにお応えできるので、キャンペーンでお値引きしているうちに、早めにVisionaryVoices掲載もご活用いただければと思います。
» VisionaryVoices過去インタビュー記事を見る
メディア掲載しているサイトを紹介する
メディア掲載をdofollowで載せているサイトに対し、自社から言及する方法です。
アネマの場合では、公式サイト内で「メディア掲載」を出しています。
» ニュース・メディア掲載 | ANEMA
ここでは、他社がアネマに関する記事を掲載していた際に「このようなメディアに掲載いただきました」とdofollowで載せています。
このようにメディア掲載をお知らせに掲載している会社もあるので、うまく活用するのもありです。
※ただし、テーマ性(ベクトル)が遠いとそこまで効果がありません
効果が得られない被リンク
工数に対して効果が薄い被リンク獲得方法もあります。
無料で作った関連サイトからの発リンク
自分が伸ばしたいジャンルと同じサイトを複数作り、そこからリンクを飛ばすという方法を取る方がいます。
一見すると、被リンク数が多くなってSEO効果が高まりそうですが、サイトの作成・管理にリソースが大幅に必要になるため、費用対効果はよくないでしょう。
わざわざサイトを新規立ち上げまでしても、増やせる参照ドメイン数は1です。
むしろ放置していても被リンクを獲得できる、有益なコンテンツを作る方がおすすめです。
中古ドメインからの発リンク
もう一つの効果が薄い被リンクは、中古ドメインで関連性の高いサイトを購入し、そこからの被リンクをつけていくという方法です。
自社ドメインとの関連性が高く、被リンクを得るのが容易というメリットはあります。
しかし、そこまでのコストをかけたとしても、やはり参照元ドメインは1つしか増えないため、コストパフォーマンスが低いです。
ペナルティの対象になる被リンク
最後に、避けた方が良い被リンク獲得方法を紹介します。
それは、被リンクを100本、1000本得られるような海外サイトからの被リンクを購入することです。
その方法で被リンクを多く購入できたとしても、国、テーマ、あらゆる属性が違う海外サイトからはユーザーが移動して来ないため、効果は薄くなります。
この記事で何度も言及しているように、テーマ性が低く、内容要素のベクトルが遠いページからのリンクの評価は高くないです。
それどころか、ペイドリンクでスパム判定につながる恐れもあります。
ahrefsは海外サイトからの被リンクでもDRを伸ばすことができますが、実際にはGoogle内での評価は低いままと言えるでしょう。
自社に効果的な被リンク獲得戦略でドメインを強化しよう
被リンク獲得は、検索での上位表示に重要です。
今回紹介したものの中で企業がどの方法で被リンクを獲得すると効果的かは、自社の状況や競合の状況、メディア運営方針によっても大きく変わります。
一番注力していただきたいのは、他社から見ても「転載する価値がある」本質的な事業を作ることです。その上で広報に力を入れると、自然と外部からのメディア掲載を増やせます。
加えてコンテンツマーケティングで読み手が思わずSNSやブログで取り上げたくなるような一次情報の多いページを作ると良いです。
その他にも被リンク獲得戦略はお伝えしましたが、小手先のものも多いですので、本質的なところを追っていただきながらテクニックも併用いただければと思います。
最後に、株式会社アネマでは、上場企業においてメディア運用を行ってきたメンバーを中心に、実践から得られた知見で被リンク獲得を含むSEO施策をご支援させていただいています。
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